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2016年2月のトピックス 必見! ヒートショック対策

写真急激な温度の変化で体がダメージを受ける“ヒートショック”。命にかかわる病気を起こす危険があるため、その予防対策をしっかりと知っておく必要があります。

■ ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が上下に大きく変動することをきっかけにして起こる健康被害のことです。失神、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を引き起こし、急死に至ることがある危険な状態です。

死者数は交通事故死者をはるかに上回る

調査(※1)によると、平成23年においてヒートショックによる死者数は年間約17,000人と推計され、その数は同じ年の交通事故死者数4,611人をはるかに上回りました。そして、このうち14,000人くらいが高齢者の方だと考えられています。

※1 東京都健康長寿医療センター研究所「冬場の住居内の温度管理と健康について」

■ ヒートショックの危険が高い人

高齢になると血圧変化をきたしやすく体温を維持する機能が低下するため、高齢者はとくに注意が必要です。また、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症等)の人も、血圧の変化に気をつける必要があります。

■ 冬場の“温度差”にご用心

断熱がしっかり施されていない古い家の場合は、居間や個室など暖房をしている部屋の温度と、寒いトイレや脱衣所などの無暖房の部屋との間で10℃近い温度差が生じることもあります。そのため、寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、寒冷刺激による血管の収縮で血圧が急激に上がり、心筋梗塞、脳卒中を起こす原因になります。

さらに温かい湯船につかると、血管が拡張して血圧が急激に低下し、失神を起こす原因になります。失神によって、溺れて亡くなるケースは入浴中の急死の典型例です。また、転倒により事故が起こることもあります。

冬場に暖房していない脱衣所の温度が10℃、浴槽の湯が41℃とすると、そこには31℃もの温度差が! できるだけ温度差を減らす対策が必要です。

■ ヒートショックの予防対策

□脱衣所やトイレを小型の暖房機で暖める

□入浴時はシャワーで湯を張るなど浴室を暖めてから

□湯温設定は41℃以下に

□血圧が下がりやすい飲食直後の入浴は控える

□体内の水分が不足すると高血圧や脱水状態の危険があるため、入浴前後に水分補給を

□ヒートショックの危険が高い人が入浴中は、家族が声をかけてチェック

まだまだ寒いこの季節、冷え込みやすい場所に暖房器具を置いて温度差をなくし、入浴の方法にも気を配って、ヒートショックを予防しましょう。

 
 
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