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2018年10月のトピックス 早めに発見“目の老化”

写真老化現象は目にも現れ、視力低下などが起こることがあります。しかし、「年だからしかたがない」と思って放置していると、症状が進行して失明に至る病気もあるため、注意が必要です。今回は、中高年に多い白内障、緑内障、加齢黄斑変性について解説します。

■ 老化で増える「3大目の病気」

目は光を受容して、ものの形や色、自分との距離などの情報を得る感覚器官です。目に何らかの異常が起これば、日常生活に大きな影響を及ぼすことは明らかです。大切な目を守るため、目の病気についてきちんと知っておきましょう。

○老化が関係するおもな目の病気

  どんな病気? 主な症状 有病率 ※2,3 危険因子
白内障 水晶体(目に入った光を屈折させてピントを合わせる働きをしている)が濁り、視力が低下する病気 かすみ、コントラストが失われる、光の周りに虹のような輪が見えるなど 50歳代:
37~54%
60歳代:
66~83%
70歳代:
84~97%
80歳以上:
100%
加齢など
緑内障 眼圧の上昇などで視神経が傷ついていく病気。失われた視力は二度と回復しない
[日本人の失明原因の第1位 ※1]
視界に見えない部分ができる、見える範囲が狭くなるなど 40歳以上の5%、加齢に伴い上昇 加齢、家族に緑内障の人がいる、近視または遠視、糖尿病、高血圧など
加齢黄斑変性 網膜中心部の視力と最も関わりが深い部分が傷ついていき、視力が失われていく病気
[日本人の失明原因の第4位 ※1]
ぼやける、細かいものが見えない、視野の中心がかすむ、ゆがむなど 50歳以上の約1%、加齢に伴い上昇 加齢、家族に加齢黄斑変性の人がいる、喫煙、動脈硬化、高血圧、肥満、偏食など
※1,3
日本眼科学会ホームページ「緑内障」「加齢黄班変性
※2
高橋浩:白内障手術をめぐる現在の環境.日本眼科医会記者懇談会、2016年2月24日、東京

■ 目の健康は、全身の健康に関わっている

「よく見える」ということは、日常生活を安全に送れることや、心身の健康を保つことにも深く関わっています。

とくに、高齢になると転倒のリスクが高くなります。この要因として、老化で足腰の筋力が弱ってくること以外に、視力低下が大きく関係していることがわかっています。転倒すると骨粗しょう症などで骨が弱っていることもあり、骨折の頻度が高くなります。骨折は、高齢者が要介護になる原因の上位です。

視力低下から歩行や階段の昇り降りが困難になると、行動範囲が狭くなって家に閉じこもりがちになります。すると筋力や心肺機能が低下して全身の健康を損なう可能性が高くなります。また、外出や人と交流する機会(社会参加)が減ると、身体活動量が減り、体が衰え、認知症やうつ病につながる危険性も高まります。このように「よく見える」状態を保つことは、健康長寿の実現のためにもとても大切です。

■ 早期発見で「見える目」を守る

白内障は自覚しやすいですが、緑内障と加齢黄斑変性は自分では気づきにくく、気づいたときには症状がかなり進行していることが少なくありません。失われた視力は二度と回復せず、失明の危険もあるために注意が必要です。しかし、早期に発見し、治療をきちんと継続すれば、多くの場合、失明に至ることはありません。白内障であれば手術で完治します。

たとえ目に異常を感じなくても、40代になったら年に1度は定期的に眼科検診を受けて、目の病気を見逃さないための取り組みを始めましょう!

 
 
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