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2019年12月のトピックス 放っておかないで! 歯周病は全身の病気につながります

写真日本人が歯を失う最大の原因は歯周病。とくに55歳以上の2人に1人は歯周病にかかっているといわれています※。恐ろしいのはそれだけではありません。歯周病は口だけの問題ではなく、全身の病気につながってくることをご存知でしょうか。今回は、歯周病にならないためのケアを中心に紹介します。

※ 厚生労働省 平成28年「歯科疾患実態調査結果の概要」より

■ 歯周病はあごの骨が溶け、歯が抜ける病気

歯周病は、歯周病菌という口の中の細菌によって歯ぐきが炎症を起こし、やがては歯を支えるあごの骨が溶けて歯が抜け落ちてしまう感染症です(表1)。初期の段階では自分で症状に気づくことが難しく放置されがちで、「歯がぐらつく」「膿が出る」など、本人が「おかしい」と気づいて症状が出ているころには、かなり進行しているケースが多いです。

○表1 歯周病の進行

歯肉炎 プラーク(歯垢)に歯周病菌が住みついて、歯ぐきに炎症が起き、赤く腫れて出血する。同時に歯と歯ぐきの間に「歯肉ポケット」と呼ばれるすき間ができる。
歯周炎 歯周病菌が増え続けて炎症が大きくなると「歯肉ポケット」が深くなり、「歯周ポケット」になる。
さらに炎症が進むと、歯の周りの骨が溶け、最終的に歯が抜け落ちる。

■ 歯周病菌が体のさまざまな病気を引き起こす!?

歯周病は単なる“口の中”だけの病気にとどまらず、歯周病菌が血流にのって全身をまわり、体の他の臓器や全身状態にも悪影響を及ぼすことがわかってきました。

○歯周病が全身へ及ぼす影響

心臓病 歯周病菌による動脈硬化が心臓の血管を詰まらせ、狭心症や心筋梗塞につながる。また、感染性心内膜炎といって、心臓の弁などに歯周病菌が感染して炎症が起きる。
脳梗塞 歯周病菌が動脈硬化を進行させて脳の血管を詰まりやすくし、脳梗塞の原因となる。
認知症 認知症の多くを占める「アルツハイマー病」を発症するリスクが、歯周病患者では1.7倍になるという報告がある。
誤嚥性肺炎 だ液や食べ物と一緒に、口の中の歯周病菌が誤って気管に入り、肺に流れ込んで肺炎を引き起こす。
糖尿病 歯周病によってインスリンが効きにくくなり、糖尿病が悪化する。また、糖尿病が悪化すると歯周病を発症しやすくなる。
骨粗しょう症 歯周病で歯が抜けると、食べ物をかむ力や飲み込む力が弱まり、骨を作るのに必要なカルシウムやビタミンなどの摂取量が減り、骨粗しょう症が悪化してしまうおそれがある。
早産・低体重児出産 歯周病による炎症物質が、早期の子宮収縮を引き起こし、早産(22~36週)・低体重児出産(出生体重が2500g以下)につながることがある。

■ 歯周病にならないための生活習慣をつくろう!

では、歯周病にならないために、どのようなことに気をつけたら良いでしょうか。

毎日の歯みがきでプラーク(歯垢)を取り除く

プラークを住みかにして歯周病菌は増殖します。毎日の歯みがきで汚れをきちんと落としましょう。とくに歯と歯の間にあるプラークは、歯ブラシだけでは落としきれません。歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃器具を併用して、みがき残しを防ぎましょう。

禁煙する

喫煙は歯周病を招き、悪化させる大きな要因です。早く禁煙しましょう。

肥満を解消する

脂肪細胞から出る炎症物質が歯周病を悪化させます。太りすぎの人は運動などを行い、減量に励みましょう。

免疫力を強化する

疲労やストレスによって免疫力が低下し、歯周病にかかりやすくなります。質の良い睡眠や運動で疲労・ストレスを解消し、免疫力を強化しましょう。

■ 定期的に歯医者さんに行こう!

毎日の歯みがきや生活習慣の改善といったセルフケアだけでは、歯周病を完全には予防できません。定期的に歯医者さんに行き、歯や口の状態をチェックしてもらうことが大切です。歯に何かトラブルが生じてから歯医者さんに行くのではなく、定期的に通ってプロによるメンテナンスをしてもらうことが、歯周病にならないために重要です。

<参考情報>
日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会『日本人はこうして歯を失っていく』朝日新聞出版, 2016年

 
 
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